開校式ライブ写真



2007年5月2日開校式ライブ

JAQUWA/寂和は、支援先であるベトナム クワンチー省ビンリン地区ビントゥコミューン、トランコンアイ中学校を初めて訪れました。 僕たちを応援してくださるサポーターのみなさまのお名前を記した大切なネームプレートを携え、僕たちの思いはもちろん、みなさんの想いを併せて伝えるためにメンバー4人と共に訪問しました。

初めて目にするベトナム、ビントゥコミューンの大地。日本から東シナ海を隔てた南方の国。隣国中国との関係から名を越南と称し、常に中国、フランス、日本アメリカとの脅威と戦い続け、 しなやかに生き抜いてきた気骨ある精神性を象徴するかのような深紅の国旗。 かつて、1960年代のベトナム戦争時には、米国軍の枯葉剤によって、丸裸となった荒廃した大地は、いまでは、のどかな田園風景がひろがり、 さながら日本の原風景のような穏やかな山並みの元、その中学校はひっそりとしたたたずまいを見せていました。

ちいさなアーチ型の門をくぐると正面に本校舎があり、その右脇に今回のプロジェクトの対象となる実験室が見事に完成していました。 そして、提供者であるJAQUWA/寂和歓迎のメッセージが高々と掲げられていました。 そして、本校舎の前にビントゥコミューンの村長さん、地元の役人、校長先生、先生方、そして、約300人の全校生徒が列席する開校式が催され、 メンバー4人と共に出席させていただき、続けて、完成をお祝いする記念ライブをさせていただきました。

開校式ライブ曲目
  1. JAQUWA blue
  2. アルキダソウ・・・
  3. Red Bird
  4. 君の瞳
  5. Qua Cao Gio Bay
    (Winds Over the Bridge: ベトナム北部民謡)

当時のメンバーは、ギター:田中究、ベース:三田貴之、パーカッション:BOVAそして、僕が、Vocal, SAX, 箏でした。 アンプ2台とその他の楽器を現地に担ぎ込んでのドタバタのライブでしたが、君の瞳のコーラスでは子供たち全員と共に合唱し、 そして、最後の地元の民謡では先生方もステージに上がっていただき、全員で合唱して、約30分のステージを無事に楽しく笑顔で終えることが出来ました。

古くは阿倍仲麻呂が遣唐使として、8世紀に苦難の果てに渡越してから現在に至るまで、日本とベトナムの関係は遠く東シナ海を隔てていながらも、 着実に現在まで続いており、今日のJAQUWA/寂和の活動がその永く積み重ねられた時代の流れの中のほんの小さな、しかし、確かな一つの活動であるものと感じていました。

開校式ライブを終えて

開校式ライブの後、子供たちとの交流会を開催していただきました。子供たちの代表約10名とお茶と折り紙を一緒に楽しんでいただくプログラムでした。 お茶については、日本の茶道の裏千家の略式の流儀にて振舞わせていただきました。折り紙については、 時節柄5月ということもあり日本では端午の節句であることから、かぶとの折り紙の折り方を簡単に紹介し、全員一緒に折りました。

実は、前日の晩にメンバー一同集まり、当日子供たちにプレゼントするための鶴を折りました。 少しでも折り紙の楽しさが伝わることを願いながら一羽、一羽を心を込めて折り重ねました。

楽しい時間はあっという間に過ぎ、お別れの時間を迎えました。

子供たちの代表にサポーターのみなさまの名前の入ったネームプレートを校長先生にしっかりと手渡し、そして、校長先生から子供たちの代表に手渡されました。

今回の実験室、給水設備、男女別のトイレの建設は、そもそも地元のニーズを踏まえて、建設されたものであり、 工事自体も子供たちも手伝うなど、あくまで自分達が維持し、使用していくという意思の元にプロジェクトが進められました。

子供たちとの再会を固く約束し、名残惜しくもかの地を去りました。

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